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■キャブ交換(JUN PE22+RAYバルブ)

 現在、私のモンキーは、JUN VBヘッド(96cc)という仕様ですが、PE20との組み合わせだと、9,000回転
以上の高回転が今ひとつ回りません。社外ヘッドに交換してそれはないだろうと思い、色々セッティングも
試したのですが、PE20では能力不足のようで、やはりキャブ交換しかないという結論になりました。

 そこで、キャブを何に変更しようかと色々悩んだのですが、消音のことも考えると、あまり大きなサイズは
使えません。96ccとの相性を考えるとパワー重視ならPE24とも思ったのですが、8インチの車体には
中低速重視のエンジンの方が似合っています。とりあえず1万回転まできっちり回ればそれで十分なので
PE24よりひとサイズ小さい、JUNが販売するPE22を購入してみました。

 
 JUN international RAYバルブPE22フルセット 購入価格 25,000円

 PE22は、JUNだけが販売するオリジナルサイズです。JUNの製品を専門に扱うPEGASUS(ペガサス)から
購入したのですが、PEGASUSのPE22フルセットには、JUNオリジナルのRAYバルブが標準で組み合わされ
ています。

 このRAYバルブですが、スロットルバルブ下側に小さなくぼみがあるのが特徴です。(↓写真)

 

 このくぼみによって、スロットルの低開度では、小口径キャブと同じような効果が期待できるようです。
大口径キャブの場合、中低速域はどうしても扱い難くなるのですが、RAYバルブは高回転域の
パワフルさはそのままに、中低速でのレスポンスやトルクを改善できるという、まさに一石二鳥の商品です。

 で、実際の取付作業ですが、今までPE20を使っていたので、そのままポン付もできるのですが
武川のインシュレーターの耐久性の無さに嫌気がしていたので、付属品のマニホールドに交換することに
しました。

 

 (↑写真)取り外したマニホールドを並べたところです。左側がJUNの付属品で、右側が武川のものです。
JUNの製品の方が少し曲がりがキツイようで、なかなか凝った作りをしています。ただ、表面の仕上げが
武川に比べると今ひとつです。まぁ、磨く楽しみがあるとも言えますが、もう少し見栄えもなんとかして
欲しいところです。取付口も少し気になる段差があったので、若干修正をしました。

 それとPE22のセッティングですが、メーカー推奨を参考に 「MJ #95番SJ #38番、ニードル上から
3段目」からスタートすることにしました。それで、セッティング変更しようとキャブのフロートチャンバーを
開けたところ、驚いたことが・・・。(↓写真)

 

 このキャブ、なぜか最初から十字メインジェット#95番が装備されています。十字メインジェットは、最近
発売になった商品で、十字の溝に沿ってガソリンが激しく流れ込むことで、優れた霧化性能を発揮する
という話ですが、なぜか標準で装着されています。 メーカーの説明書やWEBサイトには、どこにもそのような
記載がなかったので、販売元に問い合わせしてみたところ、下記のような回答でした。

販売元の回答
>もともとケイヒンから届くキャブレターからセッティングを変更して出荷しますが
>その際に変えるMJを現在は十字メインジェットにしています。
>おまけのような扱いなので、あえて載せていません。
>(ごくごく稀にですが、部品の段取りの都合で普通のMJが付くこともあります)

 ということで、おまけのような扱いなので、あえて載せていないとのことでした。でも、初期セッティングの
番号が合わなかったら、無駄になってしまうので、もったいないように思いますけどね。それに最初から
装着されていると、効果がよく分からないという問題もあります。まぁ、せっかく付いていたので
十字メインジェットを使ってセッティングすることにしました。

 それと、話が前後しますが、このキャブの付属マニュアルには、メインハーネスを横にずらしてタイラップで
固定するように指示があります。

 

 (↑写真)タンクを取り外し、指示通りハーネスを横にずらして固定したところです。アクセルワイヤーとの
接触を避ける為にこのような指示があるのだと思いますが、元の位置でも、全く当たりません
そして、電気式のタコメーターを取り付けている場合、分岐用の配線の長さが足りなくなります・・・。

 「せっかくタンクまで取り外したのに、そりゃないでしょ」と、販売元に聞いてみたのですが、年式によって
フレームの太さが2cmぐらい違うことがあるそうで、そういう指示になっているとのことでした。マニホールドも
半年ほど前に変更になったそうで、若干角度が変更になり余裕ができたのかもしれません。

 ということで、「実際に取り付けてみてハーネスに接触する場合は、横にずらしてください」というのが
正解のようです。私の場合は、全く当たっていないので元に戻しました。しかし、JUNのマニュアルって
どうしてこういうところの手を抜くのか・・・。製品はしっかりしているのに、非常にもったいないように思います。

 

 (↑写真)タンクやマフラーを元に戻し、全部組み上げた状態です。マニホールドを比較したときに
思った通りですが、武川のマニホールドと比べると、若干キャブの飛び出し量が大きくなります。
付属のエアフィルターだと少し足に当たるので、できればあと1cm内側に寄せて欲しかったですね。

 この後、試走する為にガソリンコックを開けて、ヘルメットをかぶっていたところ、強いガソリンの
臭いがします。慌ててバイクを確認すると、キャブがオーバーフローして、エンジンの下にガソリンの
池ができていました・・・。(;;

 最初から油面がずれているのも珍しいと思いながら、キタコのカタログ値を参考に油面調整をしてみたの
ですが、一向にオーバーフローが収まりません。幸い手持ちでPE20があるので、フロート部分だけ交換した
ところようやく直りました。それでフロートの不良で間違いないという結論になり、よく観察したところ
フロート本体にねじれがあり、フロートの高さが左右で2mm以上違っていることに気づきました。

 ここでやめておけばよかったのですが、フロートのプラスチック部分を持ってねじれを修正しようと力を
入れたところ、パキッという軽い音とともに、フロート根本のプラスチックが割れました。(;;

 ここから長い話になるので省略しますが、最終的に販売元との交渉により、フロート部分だけ交換して
もらいました。こういう場合、不具合を確認した時点で、すぐ販売元に確認を取ればよかったのですが
ヘタに自分でなんとかしようとした為に、面倒なことになりました。そしてフロートのプラスチックの材質は驚く
ほと脆いです。絶対にフロート部分を持って、力を加えてはいけないことがよく分かりました。

 交換対応が難しい状態だったにもかかわらず交換して下さった、販売元のPEGASUSご担当者様に
感謝いたします。

 では、話を戻して試走した感想を。RAYバルブですが、これはすばらしい商品だと思います。PE20との
比較で中低速域は全く遜色がありませんし、アイドリングはPE20よりむしろ安定しています。もちろん
中高回転はPE20より全域で力強くなりました。今までは、8,000回転を過ぎた辺りから、トルクが落ちて
いたのですが、9,000回転まで続くようになりました。最高速は、風が強すぎてまともに試せなかったですが
向かい風で 9,200回転、追い風で10,500回転までは確認しました。これなら、無風状態でも目標の1万回転
に届きそうな感じです。十字メインジェットの効果については、最初から装着してしまったので、正直よく
分かりません。時間があるときに、普通のメインジェットに交換してみます。

 しかし、このぐらい馬力が出ると、今の足回りではさすがに怖いです。この速度域を常用するつもりは
ないですが、真っ直ぐ走るだけでふらつくのはちょっと・・・。本気で走るならブレーキも含めて、全体的に
見直さないと難しいですね。

 とまぁ、そんなところで、ほぼ一発でセッティングの当たりが出たので、毎度おなじみの騒音測定を
してみました。まずはアイドリングの状態がこちら。(↓写真)

 
 MAX 75.5dB

 PE20のときが75.6dBでしたので、ほぼ同じ数字になりました。ひとサイズ口径が上がったので、多少は
大きくなるかと思ったのですが、思ったほど影響はないようです。そして、肝心の5,500回転での測定結果が
こちらです。(↓写真)

 
 MAX 91.8dB

 3回測定して、一番平均に違い数字を選びました。PE20の時が、91.3dBでしたので、思ったより静か
です。これなら、「PE24でもよかったかな」とも少し思いましたが、消音の難しさはよく分かっていますし
常用で1万回転までという目的も達成できそうなので、これで満足しています。

 それと、RAYバルブについてですが、少し気になる部分がありました。バルブ側面にコーティングを
してあるのですが、1時間ぐらい使っただけで、すごい勢いではがれていきます。(↓写真)

 

 スロットルバルブのフリクション対策や張り付き防止、初期なじみの為にコーティングしているのだと
思いますが、いくらなんでも弱すぎるのでは? ちょっと疑問に思ったので、これについても販売元に
確認したのですが、以下のような回答でした。

販売元の回答
>使用により剥がれる(減る)ようにしている一番の理由は、スロットルバルブ側が剥がれないと
>キャブレターボディ側が減るためです。そのため表面の硬度をバルブのほうが弱いように設定しています。>現在のところ、いちばんと考えられる設定にしています。 ちなみにメーカー(ホンダ)のコーティングと
>同じもので、つまり純正品も簡単に剥がれます。ですが素材の色も近い色にしてあるので、わかりに
>くくなっているだけです。

 ということで、結論としてはこんなものだそうです。だったらこんなに目立つ色にしなくても、よかったのでは
ないかと思いますけどね。RAYバルブは試作段階で、スロットルバルブが張り付くという話があったよう
ですので、コーティングを色々試した結果かもしれません。スロットルバルブの下側にくぼみがある
という構造上、スロットルケーブルが中心から外側にずれているので、どうしてもスロットルバルブに
負担が掛かりやすい形状だと思います。製品自体は満足なので、後はどのぐらいの耐久性があるか
ですが、これについては時間を掛けて検証していきたいと思います。

そんなところで、今回の更新は終わりとします。では、また次回で。



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