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■バッテリー復活実験(エコピュア12を試す)

 デイトナの盗難防止アラーム(DGBOXLITE)を取り付けてから1年半。私のモンキーは普段ほとんど
乗っていない為、アラームを作動させ続けるには、定期的なバッテリーの充電が必要とになります。
大体2週間に1度ぐらいの頻度で充電する必要があるのですが、うっかり忘れて4週間ほど放置して
しまい、バッテリーが完全に上がってしまいました。

 そもそも、この防犯アラームには、バッテリーの保護機能があって、一定電圧以下に下がった場合は
自動的に節電モードになるらしいのですが、その作動条件が8V以下になった時という、バッテリー保護とは
全く関係ない設定になっています。 その結果、気づいたときには、バッテリー電圧が9.3Vに・・・。(涙

 正直「コレは、もうダメかな」とも思ったのですが、最後の悪あがきとばかりに充電してみたところ、本来
なら、7〜8時間は充電する必要があるのに、充電器につないで2時間もしないうちに充電完了になって
しまいます。充電完了直後の電圧を測定すると12.6Vですが、その後、見る見るうちに電圧が下がり
充電完了から1時間後には、何も接続していないのに、11V近くまで下がってしまいました。

 バッテリーが終わった・・・。( ̄人 ̄)ちーん

 鉛バッテリーの寿命は、一般的に 3〜5年と言われており、バッテリーの劣化原因として
サルフェーション(白色硫酸鉛化)と呼ばれる電極板の劣化があります。充放電を繰り返す内に
電極板が徐々に白色硫酸鉛に覆われていき、本来の性能が発揮できなくなります。
このサルフェーションと呼ばれる現象は、過放電をさせてしまうと一気に進み、バッテリーをダメにする
一番の原因と言われています。

 こうなるとバッテリーを新品に交換するしかないわけですが、モンキーの純正バッテリーって
高いんですよね。まともにYUASAの純正品を購入すると8,000円ぐらいでしょうか。中国製の安い
互換バッテリーなら3,000円ぐらいなので、互換品に交換しようかとも思ったのですが、せっかくなので
以前から興味のあったバッテリー再生(サルフェーションの除去)の実験台にすることにしました。

 それで、バッテリの再生を扱った製品は、世の中に数多く存在するのですが、問題はどれを選ぶか。
最初は、評判の高いACDelco(エーシーデルコ)のバッテリー充電器にしようかとも考えたのですが
充電レートの設定が最低 2Aまでしか選べません。モンキーのバッテリーは、標準充電電流が0.3Aです。
最低 2Aという設定は、いくらなんでも電流が強すぎます。自動車用のバッテリーの充電にはいいのですが
バイクのような小型バッテリーには使えません。それに、ラジコンヘリ用の小型バッテリーに対応した
充電器は持っているので、後付けで取り付けるパルス系のバッテリー寿命延命装置を購入してみました。

 
 エルマシステム エコピュア12 (EP-12) 定価 6,090円(税込)

 巷では結構有名な商品だと思いますが、その効果のほどはいかに? ぶっちゃけ、これだけ出せば
互換バッテリーが買えます。(笑
まぁ、ネットの評価を見るかぎり、全く効果がないと無いとは思っていませんが、これで上手く回復
しなかったら車に取り付けます。

 ということで、実験前のバッテリーの状態ですが、充電して3日間放置すると、10.28Vまで自然に
下がってしまいます。1セル死んでいるのではないかとも思いますが、さて、これがどこまで回復するのか。
接続の方法としては、充電器の間に挟み込む形でとりつけしてみました。

 

 (↑写真)このような形で、バッテリー端子の間にクリップで挟み込んで固定します。後はこのまま
充電するだけなのですが、この後、大きな問題に気づくことに・・・。

 ちょっと考えれば分かることですが、すでに満タンの状態まで充電しているバッテリーなので、このまま
充電してもすぐに充電完了になってしまいます。で、このエコピュアには、バッテリー保護機能があって
12V以下に電圧が下がると、自動的に動作が停止します。普段使う場合には、便利な機能ですが
今回この機能が仇となり、充電完了後10秒で自動停止してしまいます。(涙

 つまり、エコピュアを作動させるには充電するしか方法がなく、充電の為に一度バッテリーを放電させる
必要があります。 今使っている充電器に、電圧が下がったら自動充電するバッテリーの保管モードが
あればよかったのですが、無いものを言ってしかたありません。それで、どうしたのかと言いますと
単純に放電させる方法を取ることに。

 

 (↑写真)過去に余ったLEDで作った、照明があったので、これにつなぎます。このまま、電圧を見ながら
数時間放電させてから充電という作業を繰り返していきます。

 ちなみに、この実験を始めたのは、今年の3月上旬からなので、この原稿を書いている時点ですでに
半年以上経過しています。バイク用の密閉型バッテリーの場合、バッテリー液の比重を測ることが
できないので、回復状態を調べるは電圧を測るしかありません。元と比べて○○パーセント回復した
という数字が出しにくいのですが、だいたいのデータは取ることができました。
それでは、時間の経過とともにバッテリーがどうなっていったのか、変化を書いて行きたいと思います。

◇実験開始 1週間後

  充電後、何もせずに12時間放置した状態で、11.19Vの電圧を示すようになりました。最初は
1時間放置しただけで11V近くまで下がっていたので、多少回復したようです。充電完了後10秒で
作動停止してしたエコピュアも、10分ほど作動するようになりました。ただし、LEDを取り付けて負荷を
掛けると、どんどん電圧は下がり、8.9Vで安定します。無負荷時の電圧は、見せかけなので
これからは、エコピュアの作動時間と負荷時の電圧に注目していきます。

◇実験開始 2週間後

 充電完了後、エコピュア 30分作動。LED負荷時 9.1Vで安定

◇実験開始 1ヶ月後

 充電完了後、エコピュア 60分作動。LED負荷時 9.2Vで安定

 実験開始より1ヶ月経過して、最初より状態が良くなったものの、非常に回復が遅く、充電と放電を
繰り返すのが、だんだん面倒になってきました。そもそも、サルフェーションは、放電時に発生する
のに、放電時点でエコピュアを取り付けていないのは、問題なのではないかと思い、実験方法を
変更しました。

 これまでの、LEDを使った放電をやめて、エコピュアを作動させて放電させる為に、使い古しの乾電池を
補助電源として直列で間に入れるようにしました。これで、12V以上の電圧が出るようになるので
エコピュアを連続で作動させられます。ここからは丸1日エコピュアで放電させてから、充電という作業を
1日おきに繰り返しています。

◇実験開始 2ヶ月後

 充電完了後、エコピュア 180分作動。LED負荷時 9.4Vで安定

 最初の1ヶ月目の状態と比べると、回復ペースは多少速くなりました。 ただ、この時点でも実用には
ほど遠い状態。そろそろ実験にも飽きてきました。

◇実験開始 4ヶ月後

 充電完了後、エコピュア 240分作動。LED負荷時 9.6Vで安定

 だんだんと回復のペースが鈍ってきました。このバッテリーはこの辺が回復の限界でしょうか。
私も作業が面倒になってきたので、このころになると2〜3日おきにしか充電していません。

◇実験開始 6ヶ月後

 充電完了後、エコピュア 300分作動。LED負荷時 10Vで安定

 当初と比べると、1V以上電圧は回復しましたが、まだまだ実用には届きません。本来なら負荷時でも
12Vを維持しないといけないのですが、この回復ペースでは、残り2Vを回復させるのは大変です。
エコピュアの効果は認めますが、自動で装置を作動させ続けることができない私の環境では、手間が
掛かりすぎます。そんなわけで、このバッテリーへの実験は、これで終わりとします。

 まぁ元々、メーカーの説明もバッテリー寿命延命装置なので、バッテリーの再生とはどこにも書いて
いません。メーカーの推奨も新品バッテリーになっており、これ以上を求めるのは、酷だと思います。
エコピュアの評価ですが、新品バッテリーなら10年近く延命できる可能性もありますし、コンパクトな
設計なので悪くは無いと思います。高いバッテリーを使っている方は、購入する価値もあるのでは
ないでしょうか。

 ただ、せっかく効果があるのに、怪しい燃費改善グッズのような扱いを受けているのはもったいない
ですね。メーカーの公表値ではないですが、この製品を付けたら燃費が15%アップなどはありえ
ません。バッテリーの状態が良くなると、オルタネーターの負荷が軽減されますので、死にかけの
バッテリーと比べれば、3〜5%ぐらい燃費が改善される可能性はあると思いますが、15%は言い過ぎです。
そんな怪しげなユーザーコメントを広告に掲載しなければ、もっと評価しますけどね。

 それとバッテリーの再生を期待して買うのは、止めたほうがいいですね。この装置で瀕死のバッテリーを
復活させるのは、難しいと思います。あと、消費電流が20mAなので、長期間乗らない方や小型バッテリー
の方には向きません。あえて言うと、常時取り付けっぱなしになることが、この製品の長所でもあり
欠点でもあると思います。多少高くなっても、補助電源を付けられるようにして、外部電源を使用中は
パワーを上げて常時作動できるようにすれば、選べる使い方ということで面白いのですが。

 今回の実験で分かったことですが、高周波パルスを使ったサルフェーションの除去は、確かに
一定の効果があるようです。ACDelco(エーシーデルコ)が充電器で高周波パルスをかけながらの充電や
サルフェーションの除去を売りとした製品を販売していますが、一番電流の弱いメンテナンスモードで
0.8Aです。もっと低い電流に対応していたら購入するんですけどね。普段UPSとかの小型バッテリーを
扱う機会が多いので、もっと小型バッテリー用の充電器を発売して欲しいです。

 ネットで色々調べていたら、サルフェーション除去の電子回路の設計図を公開されている方も
いるので、自作で専用回路を作ってみるのも面白そうですね。なかなか休みが取れないので
いつになるとは言えませんが、この実験は継続して続けたいと思います。

 そんなところで、今回の更新は終わりとします。では、また次回で。



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