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■デイトナ インナーフォークキットの取付

 ノーマルでは絶妙のバランスが取られているモンキーですが、馬力を上げていくとどうしても足回りの
貧弱さが問題になってきます。ノーマルの足回りは、フロントやリヤショックにダンパーが入っていません。
その為、速度が上がるとショックを1発で吸収しきれずに、フワフワとした気持ちの悪い乗り味になります。

 リアショックとスイングアームを交換すると、直線に関してはずいぶん改善されるのですが、コーナーの
立ち上がりで加重を掛けると、リアがつっぱった状態となり、フロントの加重が抜けてしまいます。
特にコーナーの立ち上がりでギャップを拾うと、ノーマルのフロントフォークでは、車体の揺れが収まらず
アクセルを開けられなくなります。これは、武川のリアショックのスプリングが強すぎる為、フロントとリアの
バランスが取れていないことも影響していると思うのですが、せっかく馬力があっても使い切れないのは
面白くありません。

 8インチを楽しむにしても、足回りの見直しはやはり重要です。性能的には、フォークを丸替え
するのが一番ですが、あまり派手なことはしたくありません。そこで今回、巷でよく売れているデイトナの
インナーフォークキットを購入してみました。

 
 デイトナ インナーフォークキット マルチタイプ(70388) 定価 34,650円(税込)

 このインナーフォークキットには、ノーマルの「ドラムブレーキ専用」とディスクブレーキにも対応した
「マルチタイプ」の2種類がありますが、今回は、先のことを考えてマルチタイプを選択しました。

 

 (↑写真)マルチタイプの特徴ですが、ブレーキワイヤーを固定する台座部分が分離できる構造に
なっています。メーカーのカタログ写真だと金属が薄いように見えたので、強度的にどうかとは思って
いたのですが、現物は意外としっかりしています。ただ、この形状だと、今使っている武川の
ブレーキアームの延長ステーが使えなくなります。ノーマルよりは多少長いように感じますが
ブレーキワイヤーの取り回しが悪くなるのは仕方ないところですね。ディスクブレーキの予定が無い方は
ドラム専用をお勧めします。

 

 (↑写真)インナーチューブを横から見たところです。構造自体はノーマルと同じ作りで、パイプを
押しつぶして成形しています。インナーチューブの径が22.2→25.4mmと大きくなっているとの話なので
多少ノーマルより厚いのかと思ったのですが、厚み自体は同じで横幅が広がっているだけのようです。

 
 (↑写真)クリックすると拡大

 このキットは、インナーフォークを入れ替えるだけなので、作業自体は簡単なはずですが、念のために
取り扱い説明書一通り目を通していたところ、気になる注意書きがいくつかありました。

 「この商品を装着するとフロント周りの剛性が向上します。そのため、ノーマルのステムへの負担が
  大きくなるため、ノーマルフェンダーオフセットKITの同時装着をお勧めします。」

 どうも、ノーマルのステムでは、剛性が足りないとのこと、その他にも「使用条件、使用環境によっては、
走行距離が短くても(1000km未満でも)オイル漏れが発生する場合があります」
など、色々注意書きが
満載です。これだけ注意事項があるのでしたら、メーカーカタログにも少しは載せた方がいいと
思いますけどね。

 まぁ耐久性については、実際に使用してみて判断するものとします。で、実際の取付作業ですが
まず最初に固く締まったネジを緩め、取り外しできるものを全て外していきます。

 

 (↑写真)最終的には前輪を持ち上げる必要がありますので、安定の良い地面においた状態で
力が必要な作業は、先に済ませておきます。

 

 (↑写真)前輪を持ち上げる方法は色々ありますが、私の場合は自動車用のジャッキで持ち上げて
います。この方法は、クラッチカバーに負担が掛かりますし、安定も悪いのであまりお勧めしません。
理想はフロント用のメンテナンススタンドを用意することですが、滅多に使うものではないので、
今のところ、そこまで用意できていません。車体の固定方法については、エンジンの下にビールケースを
置いたり、フレームをつり上げるなど色々あると思いますので、同じ作業をされる方は、環境に合わせて
自分なりの方法を探してください。

 

 (↑写真)フロントを持ち上げた状態で、ブレーキワイヤーとメーターギヤのケーブルを取り外します。
その後、フロントタイヤを取り外してフォークラバーを下側にずらします。

 

 (↑写真)ステムの下側に、インナーフォークを固定する為のサークリップが入っているので
サークリッププライヤーを使って取り外します。

 

 (↑写真)次にインナーフォークを上側で固定しているボルトを取り外します。

 

 (↑写真)これでインナーフォークが外れるようになるので、ゆっくりと下側に引き抜きます。
グリスまみれのインナーフォークが出てくるので、手や服を汚さないように注意してください。

 

 (↑写真)交換分のデイトナのインナーフォークです。組み付ける前に、グリスをたっぷりと塗って
おきます。ちなみに、純正と同じ感じになるまでグリスを塗ると、すごい量を消費することになるので
あまり高いグリスは使えませんね。

 

 (↑写真)先ほど分解した手順と逆の順番で組み付けていくのですが、ここでトラブル発生
インナーフォークを下側で支えるロアーインナーサポート(白いプラスチック)がどうやっても
そのままでは、ステムの奥まで入りません。私の車体との個体差かもしれませんが、プラスチックの
部分が少し大きいようで、途中で引っかかってしまいます。一体どういうことだと思って、デイトナの
取り扱い説明書を読み直して見ましたが、どこにも注意書きはありません。締め付けトルクや
分解図など、細かく丁寧に書いている部分もありますが、さすがデイトナ! 肝心の部分
書いていません。どうでもいいことは、詳しく書くのに、肝心なことは書かない。デイトナの説明書って
昔からこうなんですよね。ほとんど説明するつもりがない武川と、どちらがいいかと聞かれると
私は答えに困ります。(笑

 しかたないので、ペーパーで角を少し削っては、入れ直すこと3回目、ようやく入りました。結局
左右両方のインナーフォークを現物合わせで削ることになり、1時間で組めると思っていたのに
ずいぶん時間をロスしました。後から掲示板で知った話ですが、ステム内側の塗装をペーパーで削ると
簡単に入るそうです。そういうことは、先に言ってくださいな・・・。

 さて、インナーフォークが入ったら、ボルトとサークリップで固定し、フォークラバーとインナーフォークの
接触部分にシリコングリスを塗り、フォークラバーを元通り戻します。ちなみに、このフォークラバーが
うまく入らないという話が多いので、私の入れ方を書きます。

 

 (↑写真)まず、部品に傷がつくといけないので、角を削ったマイナスドライバーを用意し、上の写真の
ように隙間へ差し込みます。このままラバー全体を上に持ち上げ、マイナスドライバーを差し込んだ側から
耳の部分を引っかけます。一部分だけ耳が掛かったら、後はそのままラバー全体を上に持ち上げつつ
マイナスドライバーをクルッとステムの縁をなぞるように動かすと簡単に入ります。

 後は、元通り部品を組み付けて完成ですが、心配していた武川のロングタイプのブレーキアームは
取り付けると微妙な角度になりました。

 

 (↑写真)このマルチタイプのインナーフォークキットは、ケーブルワイヤーの固定部分の形状が
ノーマルとは異なる為 、武川の延長ステーを使うことができません。ノーマルよりは若干ステーが長い
ようですが、実際に取り付けてみると、あまりよろしくないブレーキワイヤーの角度になります。
しばらくは、ドラムブレーキのまま乗りますが、安全面から考えても早めにディスクブレーキへ
変更したいところです。

 
  (↑写真)クリックすると拡大

 そんなわけで、全部組み上げた状態がコレです。当たり前ですが、離れた位置からでは
ノーマルフォークとの違いが分かりません。近づいて見ても、詳しい方でないと分からないような
違いですね。

 それで肝心の乗り心地ですが、ノーマルと比べると明らかに乗り心地は固くなります。今まで
フロントフォークで吸収できていた、細かい振動がリア側に流れるので、リヤショックの負担が
大きくなります。我慢できないほど、酷い振動ではないですが、私が今使っている武川のリヤショックとは
相性が悪いです。元々、武川のリアショックはスプリングレートに不満があったので、見直す良い機会
かもしれません。

 それとコーナリングに関してですが、さすかにノーマルと比べると安心して、コーナーに入れます。
コーナリング中にギャップを拾っても、しっかり路面をつかんでくれます。ノーマルのフワフワとした
気持ちの悪い挙動が消えるので、交換するだけの価値はあると思います。

 ただ、フロントフォークを丸替えする場合と比べると、多少滑らかさに欠けるところがあります。
この手の製品にそこまで求めるのは酷かもしれませんが、圧側と伸側で減衰力が同じだけあって
沈んだフォークの戻りが多少早いように思います。まぁこのへんは慣れでカバーできる部分ですので
ノーマルルックスを維持するという意味では良い製品だと思います。走りにも余裕ができましたし
このフォークなら、もう少しエンジンパワーがあっても対応できそうです。後は耐久性がどれぐらい
あるかですが、半年ぐらい使ってみてまた判断したいと思います。

 そんなところで、今回の更新は終わりとします。では、また次回で。



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