モンキーファイルズのTOP画面へ
 バイク(モンキー)の改造や整備を楽しもう

 

 

TOP> 本日の反省> 二代目モンキーの製作

■二代目モンキーの製作

 え〜、まず二代目の話をする前に、今まで(一代目)のモンキーの話をしないといけないのですが、
先月9月12日の深夜〜早朝間に盗難に遭いました。(;;

 現在、私はマンション住まいの為、モンキーの保管は屋外の駐輪場が基本となっています。その為
盗難に遭う可能性は高く、駐輪場に駐め始めた当初は、相当用心していました。ただ、年月が経過して
多少油断していたところも否めません。

 私が行っていた盗難対策ですが、バイクカバーに後輪のワイヤーロック、さらに前輪は駐輪場の柱に
ワイヤーで固定していました。これに合わせて、防犯アラームを搭載していたのですが、単気筒ならではの
強烈な振動のおかげで故障してしまいました。本来ならすぐ新しい装置に交換するところですが、今まで
大丈夫だったからと、後回しにしていました。自業自得とも言えますが、結果見事にやられました。(;;

 それはもう見事なもので、固定ワイヤーやバイクカバーなど丸ごと全部、綺麗さっぱり持って行かれました。
本当に何も残っていません。当然警察にも盗難届けを出しましたが、取られたという証拠になるものが
何か一つでも現場に残っていないと、力を入れて調べてくれないようです。足跡は残っていたと思いますが
鑑識を呼んでの調査はしてくれませんでした。(;;

 こうなると発見される可能性はかなり低く、おそらくプロの仕業だと思います。後から調べたのですが
最近では油圧カッターなどが安価に販売されており、30mmぐらいまでのワイヤーケーブルなら楽々切断
できるようです。30mmというと大半の防犯用ケーブルがアウトになってしまう数字で、防犯用ワイヤー
だけでは、大した時間稼ぎにならないようです。

 キタコから油圧カッターで簡単に切れない製品も出ていますが。正直、ありえないような値段と
重量です。対策ケーブルを買うだけで新車の原付が購入できます。そして重量も10キロ以上と、簡単に
持ち運びできるようなものではありません。今後の盗難対策については、色々考えているのですが
これについては、ある程度考えがまとまったら発表させて頂きます。

 そんなこんなで、「モンキーサイトの管理人がモンキーを持っていないってどうよ」
困り果てていたところ、当サイトの常連の宙太さんより、モンキーを格安で譲って頂けることになり
10月の上旬に直接取りにお伺いしました。(↓写真)

 

 そのままでは、我が愛車のデミオには載らなかったので、タンクとエンジンを降ろして積み込んだ
ところです。おろらく92年式のモンキーと思うのですが、因果なもので私が初めて手に入れたモンキーと
同じデザインです。10年改造を続けたら、結局ノーマルに戻ったということで・・・。(^^;

 ちなみにこのモンキー、ノーマルパーツもたっぷり残っており、12Vの実動車でおまけに自賠責保険付き
です。最初にご呈示頂いた金額だと申し訳ないと思ったのですが、さらに追加で武川のSステージの
ピストン&シリンダーとカムまで頂くことに。本当に宙太さんには感謝してもしきれません。
ありがとうございました。完成したら是非ツーリングに行きましょう。

 それで、久々のノーマルモンキーです。こいつをどう手を入れていくか、色々考えていたのですが
以前から8インチのモンキーを仕上げてみたいという思いがあったので、二代目モンキーは
8インチ路線で行くことに決定。最初から大人買いして一気に仕上げるというのは、好きじゃないので
時間を掛けてコツコツと仕上げていきます。

 今回せっかくノーマルの車体が手に入ったので、50ccのノーマルエンジンで乗るかどうかすごく
悩んだのですが、街乗りを考えるとノーマルのエンジンは辛すぎます。一人でトコトコ走る分には
最高なのですが、車に煽られるのはちょっと・・・。皆さんもご経験があると思いますが、ノーマルモンキーで
街乗りすると、常に全開になります。エンジンの特性をじっくり味わうような余裕はありません。(;;

 今後、排気量を上げるのは確実ですし、 せっかく宇宙さんからボアアップキットを頂いたので
最初から88ccにエンジンを仕上げてから登録することにしました。

 ということで、早速手持ちのパーツをチェック。今回の損失は大きすぎるので、できるだけお金を掛け
たくないのが本音です。コンセプトとしては、「できるだけノーマルの雰囲気を残す」まずコレです。
まぁ、お金がないこともありますけどね。(^^

 キャブはPE20が余っていたので、コレを使うことで決定。マニホールドが無かったので、どうしようかと
悩んでいたところ、ノリさんがお持ちだと声を掛けて頂いたので、ありがたく頂戴しました。インシュレータが
無かったので、これは新品を使います。エアフィルターは、伊予猿さんより頂いたので、それを使います。

 クラッチは、以前使用していたデイトナの2枚板の軽量クラッチが余っているので、再度頑張ってもらい
ます。減速比から言うと、本当は武川の3枚板がいいんですけどね。当分は我慢します。そんなこんなで
ガスケットやオイルポンプなど、足りない部品を南海部品やらネット通販で色々まとめて購入。
(↓写真)

 

 この他にマフラーやらシートがあるのですが、なかなかすごいことに。え〜、この時点で結構な金額です。
エンジンを組むのって、やっぱりお金が掛かりますね 。(;;

 とりあえず、エンジンを分解する為にまず洗います。これをしっかりしておかないと、後でゴミが入る
ことになります。洗い終わった後の写真がコレです。(↓写真)

 

 全体的にアルミ特有の細かいサビが浮いていますが、中身は綺麗そうですね。かなりエンジンの状態は
よさそうです。早速室内に持ち込んで分解してみました。(↓写真)

 

 ヘッドを取り外したところです。思った通り状態は良さそうですね。ただ、一度も開けられていない
エンジンは、ガスケットがなかなか剥がれないので、分解するのも一苦労です。(;;

 

 途中行程は一気に飛ばして、完全分解したところです。(↑写真)
ボアアップだけなら、ここまで分解する必要もないのですが、コレには訳がありまして、ちょうど6V車の
ミッションが余っていたので、6V+12Vの混合ミッションを作ってみたいと思います。

 まずは12V車のミッションのギヤ比がどうなっているかですが、下記のようになります。

■12V車ミッションギヤ比

シフト
1速
2速
3速
4速
ギヤ比
3.272
1. 937
1.350

1.043

 コレを見て頂ければ一目瞭然ですが、注目すべきは1速のギヤ比です。1〜2速間がすごく離れて
います。 50ccならいいのですが、88ccまで排気量を上げると1速が使い物になりません。
1速で発進すると、1〜2秒加速したら、次のギヤに入れないといけなくなります。だったら最初から
2速発進した方が早いぐらいです。で、これが6V車のミッションだと、下記のようになります。

■6V車ミッションギヤ比

シフト
1速
2速
3速
4速
ギヤ比
2.692
1.823
1.300

0.958

 6V車の方が全体的にハイギヤになっており、1速のギヤ比が約20%ほどハイギヤになります。
しかし 3、4速のギヤ比は12V車の方が優れています。この二つのいいとこ取りをして
今回は、1、2速(6V)+3、4速(12V)の混合ミッションを作ってみたいと思います。

 ただし、この改造は私も初めての挑戦で、本当にできるかどうか分かりません。まずはミッションの
厚みがどうなっているのか測定してみました。(↓写真)

 

 6V、12Vのミッションの厚みを各ギヤごとに比較すると厚みが異なるのですが、1速、2速をセットで
測定すると全く同じ数字になります。

■6V、12V車のカウンターシャフト側のミッションの厚み

シフト
1速
2速
6V
10.35mm
10.0mm
12V
10.0mm
9.8mm

 上記の表を見るかぎり、この二つのギヤを重ねて測定しても、同じ厚みになりそうもありませんが
各ギヤの根元にオフセットさせる部分があり、これによって同じ厚みに調整されています。

 ということは、「1速、2速」、「3速、4速」をそれぞれワンセットとして考えれば、車種が変わっても
流用は可能という理屈になります。 6Vの「1速、2速」にモンキーRの「3速、4速」を組み合わせれば
純正クロスもきっと可能でしょう。この改造の注意点として、キックギヤが変わります。(↓写真)

 

 上が12V、下が6Vのミッションです。6Vの方がかなり薄くなるのと、ギヤ自体のサイズが異なるので
6Vのミッションが丸々あった方がいいですね。シフトドラムは12Vの方が状態が良かったので、こちらを
使います。(↓写真)

 

 ギヤを支えるギヤシフトフォークですが、12Vのものは、たっぷり厚みが残っています。
これが削れてくるとギヤ抜けの原因となるのですが、6Vのミッションは悲惨な状況です。
(↓写真)

 

 ギヤが接触して、完全にシフトフォークの内側が削れてきています。当然ながら規定値から
完全に外れています。昔この6Vのミッションを使っていたのですが、ここまで削れるとよく3速が
抜けていました。

 そんなわけで、6Vの1速、2速だけ残して、あとに12Vの3速、4速ミッションを組み合わせたのが
コレです。(↓写真)

 

 実物は多少色が違うのですが、写真に撮ると違いが分かりませんね。(汗
組み立ての際、気を付けないといけないことがあって、ギヤを固定するサークリップと
スプラインワッシャーには裏表があります。同じ作業を検討されている方は、分解するときに
裏表を混ぜないように注意してください。

 クランクケースに残ったガスケットの掃除を行ってから、ケースに組み付けていきます。(↓写真)

 

 ミッションをケースに納めたところです。いつか書こうと思っていたのですが、4速ギヤには
裏表があります。昔これを知らずにミッションを噛みつかせたことがあるのですが、角が大きく
削られている方が下側にきます。ある程度使い込んだミッションならワッシャーの後が残るので
分かるのですが、新品のギヤの場合注意が必要です。

 それと書き忘れていたのですが、オイルポンプの強化に合わせて、オリフィスの拡大加工を行って
います。今回は純正流用でいこうかと思ったのですが、SHIFT UPがノーマル(12V)比、排出量2倍の
製品を出していたので、試しに購入してみました。

 
 SHIFT UP ハイフローオイルポンプ 3,150円(税込)

 オイルポンプのカバーにSHIFT UPのロゴが入っているぐらいで、特に目立った違いはありません。
武川だとオリフィス拡大の為、ドリルがセットで付属しているのですが、コレにはそれがありません。
その分値段は安いので、工具が持っている方にはいいかもしれません。

 途中行程を省略しまくりですが、宙太さんに頂いた武川のSステージのピストンとシリンダーです。
(↓写真)

 

 とても綺麗な状態で、まだまだ十分使えそうです。武川のSステージは、ライトボアアップキットなので
ノーマルのヘッドを使い回すことになります。ノーマルヘッドの吸気ポートは、信じられないぐらい
絞られているので、そのままマニホールドを取り付けると段差がすごいことになります。(↓写真)

 

 今回久々にノーマルヘッドを見たのですが、さすがに小さいですね。もちろんバルブの径も小さいの
ですが、これではいくらなんでもマズイので、マニホールドのサイズに合わせてリューターで削って
いきます。(↓写真)

 

 荒削りが終わったところです。バルブガイド手前のバリ取りは行いましたが、マニホールドの内径に
合わせるのが目的なので、ポート加工と呼べるほど派手には削っていません。この後、軽くペーパーで
表面を整えて完成です。しかしポート加工って、一度削り出すと楽しくなって止まらなくなるので
自分を抑えるのが大変です。(^^;

 そんなこんなで、途中行程を全部省略して、無事組み上がったエンジンがコレです。(↓写真)

 

 最初は軽く手を入れるだけなので、そんなに時間は掛からないだろうと思っていのたですが
仕事が忙しく、なかなかまとまった時間が取れませんでした。今回、エンジン周りだけで2週間も掛かって
います。すでにナンバーは取っているので、このエンジンを載せればすぐにも走れるのですが
ノーマルの足回りだと恐いでしょね。それにキャブのセッティングも煮詰めないといけないので、
安心して長距離を走れるようになるには、 まだしばらく時間が掛かりそうです。

 最後に今回のエンジンを組むにあたり、多くの方にご支援頂き、本当に感謝しております。
盗難に遭ったときは、今後のサイト運営をどうしようかと思いましたが、皆さまの温かい励ましの
おかげで、再度一からやり直そうという気持ちになりました。後もより一層、サイト運営に力を
入れていきますので、よろしくお願いします。

 ではまた次回で。



Copyright By ZZQ. All Rights Reserved