モンキーファイルズのTOP画面へ
 バイク(モンキー)の改造や整備を楽しもう

 

 

TOP> 本日の反省> 2007年の活動記録> VM26のセッティングの煮詰めについて

■VM26のセッティングの煮詰めについて


 先月キタコのニードルジェットにインナーパーツを組み替えた、武川製VM26の
その後の話しです。まずは前月のおさらいから、先月調整したセッティングでは
下記のようになっています。

 メインジェット #150番  ニードル 上から3段目  
 パイロットジェット #15番  エアスクリュー 2回転戻し

 このセッティングで中間域のバランスがかなり良くなり、あとは上と下を決めれば
簡単にセッティングが決まると思っていたのですが、この読みが見事に外れて
けっきょく泥沼コースへ・・・。

 どうやら世の中そんなに甘くはないらしいです。(涙

 これだけセッティングが決まらないと、「私はそういう運命の元に生まれているのでないか」
真剣に悩みます。それではその悪戦苦闘ぶりを書くので笑ってやって下さい。(^^;

■セッティング1日目

 まず低速域のセッティングを合わせる為に、パイロットジェットを#15→12.5番へと絞って
みることから始めます。私の計算ではニードルを2→3段目と濃くしたので低速のガスが
濃くなっているのではないかと踏んでいたのですが、このセッティングにするとアクセル開度
1/4以下の低速で、逆にトルクがなくなって息継ぎを起こしてしまいます。

 え?、じゃあこれは薄すぎたの?

  私の中で?マークが点ります。とりあえずハッキリさせる為に、パイロットジェットの番号を
今度は上げてみます。 #12.5→17.5番へ

 これで乗ってみると、低速トルクはよくなったのですが、やはり息継ぎのような症状が
発生します。症状が発生するポイントは、アクセル開度1/4よりちょっと上側。さっき
よりは気持ちマシになったような気がしますが、どうもハッキリしません。
そこで、さらにパイロットジェットを濃くしてみることにします。#17.5→20番へ。

 この状態で乗ってみるとさらに症状は悪化、どうやらガスが濃いようです。ふむこれは・・・。
段々と嫌な予感がしてきました。まず問題なのは不調になるポイントがアクセル開度1/4と
非常に微妙な位置にあります。キャブの各セッティングパーツの影響範囲の基本を書くと
以下のようになるのですが、ちょうど不調になる部分がパイロットジェットとニードルの
影響する範囲の間と見事に重なっています。

セッティングパーツ
影 響 範 囲
 パイロットジェット  アクセル開度 全閉〜1/4
 ニードルの高さ  アクセル開度 1/4〜1/2
 メインジェット  アクセル開度 1/2〜全開

 まあ細かいことを書くと、この他にもスロットルバルブとか色々ありますがVM26の場合、
番号違いが手に入るのはこの部分だけです。基本的にこの3箇所だけで調整するしかありません。

 つまりアクセル開度1/4の部分を調整するためには、パイロットジェットだけでは調整しきれないので
ニードルの高さも変更しないといけないことになります。最悪の場合ニードルの高さだけでは、
調整できない可能性も・・・。

 どうもキタコのニードルセットに交換すると、今まで蓄えたデーターは全く役に立たなく
なるようです。「せっかくここまで色々とやってきたのに、このまま引き下がれない」ってことで
腹をくくって新しいキャブに交換したつもりで徹底的に挑みます。

 まずはデーター取りから、家の近所では周りへの騒音が気になるので、セッティングパーツを
一通りカバンに詰め、川沿いのグランドの隅でひたすらセッティングを試しました。

 最初は基本に返ってギヤをニュートラルに入れたまま、アイドリング状態からアクセルをゆっくりと
ひねっていった時のセッティングを詰めることにします。パイロットジェットはメーカー初期値の
#15番に戻し、この状態でゆっくりとアクセルをひねってみると、アクセル開度1/4、4000回転
付近で回転が乱れます。

 では次にニードルの高さを3→2段目へ変更してみると、多少症状が改善されます。
どうやらニードルで調整したほうがよさそうです。この状態でパイロットジェットの番号を色々と
変更してみたのですが、12.5〜20番までのどの番号を入れてもガスが濃い症状が出てしまいます。

 「ならば、もう一段」とニードルの高さを2→1段目へと絞ってみたのですが、今度はアクセル開度
1/2近くで薄いような症状が出てしまいます。パイロットジェットを少し濃いめに振ってみたのですが、
症状は変わらずどうしようもありません。

 この日はもう夕方だったので、これ以上の作業は無理と諦め、後日の作業に持ち越すことに
しました。

■セッティング2日目

 低速域からの詰めはこれ以上無理そうだったので、この日は考え方を変えてメインジェットの
状態を確認することから始めました。土手沿いの直線で高回転まで回すと、上の力がなく
タコメーターの針が乱れます。これはガスが薄いときの症状に似ているので、とりあえず
メインジェットの番号を150→155番へ上げてみると、中間域の谷が多少改善されたように
感じられます。上のノビも150番よりはあるので、どうやらこの方向で間違いはないようです。

 さらにメインジェットの詰めを行うと、まだガスが薄い症状が出ているようなので、155→160番へと
さらに番号を上げてみます。高回転域はさらに良くなり、中間域の谷もさらに改善されることに。
高回転はかなりのところまできたように感じられたのですが、中間域の谷がまだ取れません。

 ここで試しにさらにメインジェットを160→165番へと上げてみることにします。しかし、これは
さすがに濃すぎたらしく、上のノビが無くなってしまいました。

 う〜ん、ここで完全に手詰まりです。普通の調整方法では、もう変更する場所がありません。(;;

 どうするか悩んだのですが、以前ニードルのクリップの間にワッシャーを入れる方法を試したことが
あったのを思い出し、試しにワッシャーを入れてニードルの高さ上から1.5段を無理矢理作ってみることに
しました。

 メインジェットは160番に戻し、ニードルは1.5段目にセットしてみると、この方法が当たりだった
らしく、かなり中間域の谷も改善することに。パイロットジェットは15番で少し薄い感じもしましたが、
とりあえず走行できる状態になったので、このまま少し乗り込んで様子をみることにしました。

■セッティング3日目

 この日は20キロぐらい走行してプラグの状態を確認してみたのですが、そんなにセッティングが
狂った感じでないにもかかわらず、かなり黒く焼けてしまします。プラグはレジスター付きの7番を
使っているのですが、どうやら私のエンジンではもっと番数を落としたほうがよさそうです。

 手持ちで6番のプラグがなかったので南海部品へ買いに行き、さっそく交換しました。
この状態でさらに20キロほど乗り込み、走行後のプラグの焼け色を比較してみたのですが、
これでかなり改善されました。(↓下写真)

 

 左が7番、右が6番のプラグです。このように今まで中心が黒く焼けていたのが、白い状態で
残るようになっています。プラグの焼け色はこの方がよさそうなので、しばらくこれで様子を
みることにします。しかし6番ってノーマル車なみの番号ですね。(^^;

 肝心のセッティングの方ですが、アクセル開度1/4と1/2の部分で若干薄いように感じられます。
アクセルをガバっと開けるような操作をした方が回転の上昇がよくなるので、もう少しガスを
濃くできる余地がありそうです。

 となると、ニードルの高さ1.5〜2段目の間に当たりがあるということになるので、今入れている
ワッシャーの厚みとクリップの段数の間隔を、もっと正確に測定してみる必要がありそうです。

 クリップ1段の移動量 1.15mm
 ワッシャーの厚み  0.4mm

 

 ニードルのクリップを一段下げると1.15mmほど下に下がるようなので、私が試したワッシャー1枚の
状態だと1.4段目ぐらいになるようです。私が求める段数は上から1.7段目ぐらいなので、
どうしようか迷ったのですが、単純にワッシャーをもう一枚入れてみることにします。

 もしかしたらニードルがうまく固定できないかとも思いましたが、なんとか安定して組むことができました。
これでニードルの高さが上から1段目+0.8mmという微妙なセッティングになります。

 この状態で20〜30キロ走行してみたのですが、アクセル開度1/2の部分は、ほぼ満足できる
状態になりました。しかし開度が1/4の部分で、まだ薄いように感じられます。

 本当はニードルのクリップをもう少し下げたほうがよさそうですが、アクセル開度3/8の部分で
若干濃いめの症状がでます。これ以上ニードルで調整することは難しそうなので、今度は
パイロットジェットで調整することにします。 #15→17.5番へ

 アイドリングの状態だけで言えば、本当はパイロットジェット#15番がベストだと思いますが、
どうしようもありません。#17.5番に変更すると、アイドリング付近の回転数が安定しません。
エアスクリューを2回転まで戻してなんとか安定させます。

 これで気になっていたアクセル開度1/4の谷は消えました。5速に入れたまま低速で
わざと負荷を掛けてみましたが、とくに不調になる様子もありません。VM26ではこれ以上の
詰めが難しいので、下記の内容でセッティング完了とします。

 メインジェット #160番  ニードル 上から1段目+0.08mm  
 パイロットジェット #17.5番  エアスクリュー 2回転戻し

 しかし、このセッティングを見て思うのですが、妥協の固まりですね。(笑

 VM26は一般的に扱い易いキャブと言われますが、私のように色々と他社のパーツを
組み合わせているとセッティングが出ません。ニードルがカバーする範囲が広すぎるので
よくも悪くもニードルで決まります。今の現状に点数を付けるとすれば、85点というところでしょうか
理想を言えば、アクセル開度1/4の部分を濃くし、3/8を少し薄く、1/2はもう少し濃く、
さらにメインジェットに162番があれば完璧でしょう。でもセッティングパーツがないんですよねぇ。

 結局ここまで求める場合、本当はPWK28がいいのでしょうね。上記では3日間で仕上げたように
書いていますが、じつは私の体調不良や天候の問題もあり、この時点で一ヶ月ほど経過しています。

 でもまあこれで一段落ついたので来週は、いよいよ武川のスペシャルクラッチを組みます。
個人的にはあまりお金を掛け過ぎたモンキーは好きでないので、
「ついにそっち側に行ってしまうのね」 という気持ちもありますが・・・。(^^;

 まあ実際に体験してみないと分からない世界もあるということで、まずはやってみます。
クラッチの軽量化でどれだけ変わるのか楽しみです。

 ではまた次回で!



Copyright By ZZQ. All Rights Reserved