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■タペットの調整


作業時間

必要部品代
40分〜
0円〜(工具代は除く)

交換時期

必要工具

 不明(使用状況に左右されます)
 タペット音が気になったら調整して下さい。

 ・ソケットレンチセット
 ・タペットアジャスターレンチ
 ・シグネスゲージ

 タペット調整は、ノーマルエンジンの場合、こまめに調整する必要はありません。
オイルの管理をしっかりしていれば、おそらく2〜3万キロに1回ぐらいの割合でいいと思います。
商業利用をしていない限り、なかなかそれだけの距離を走行することはないと思います。

 しかし、ボアアップやカム交換をしたエンジンの場合、話は違ってきます。高回転など高負荷を多用すれば、それだけ消耗も早くなります。タペット音が出ているのにそのままにしていれば、出力が低下するのはもちろん、ヘッドの寿命も縮みます。(耐久性を無視するなら、許容範囲内で広めにタペットクリアランスを取った方が、馬力が出ることもあります)

 OHCであるモンキーのエンジンは、カムの回転をロッカーアームを使ってバルブに伝えます。ロッカーアームとバルブ間の隙間が大きくなると、カタカタという独特のタペット音が発生します。DOHCのような直押し式でない為、調整は比較的簡単に行えます。

 ちなみに、私はこのタペット調整が嫌いです。理由は後で書いているのですが、とにかく微妙な
力加減が必要になり、こだわり出すときりがありません。タペット調整は、エンジンの性能に
影響する大切な部分です。気になる方は、一度確認してみてはいかがでしょうか。

画 像

解 説

 まずシフトペダルを取り外します。

 ネジ一本で固定させれいるだけですので、ネジを外して引っ張れば簡単に外れます。

※タペットの調整作業は、必ず冷間時に行って下さい。

 シフトペダルを取り外したところです。

 次にジェネレーターカバーを止めてある、3本のネジを取り外します。

 私のモンキーは12Vですが、年式によってジェネレーターが異なる為、カバーも形状が変わります。12V車の場合、右下のボルトだけ短い物が使われています。ここに誤って長いボルトを無理に取り付けてしまい、クランクケースを貫通させる方が後を絶ちませんので、十分注意してください。

 カバーを取り外したところです。

 左側に見える、丸い重そうな固まりがジェネレターです。フライホイール(はずみ車)も兼ねているので、重くなっています。 

 次にタペットを調整する為、上死点を合わせます。赤い○の部分に目印がありますので、この位置にジェネレーターのTのマークを合わせます。ちょっと重いとは思いますが、手で反時計回り(左)に回して合わせます。回せない場合はプラグを外すと軽くなります。

※注意!
 4サイクルエンジンの場合、クランク2回転に対してカムが1回転します。上死点の位置でフライホイールの手応えが軽くなることを確認してください。重く感じる時には、カムがバルブを押している状態なので、もう1回転回します。

 上下のタペットカバーを取り外します。

 この部分は、熱が加わるので相当硬く締まっています。

 ヘタにコジると一発でカバーのネジの部分を痛めますので、十分に注意してください。

 タペットカバーを外すと、タペットが見えます。

 ネジを緩めこの真ん中の部分を調整するのですが、かなり微妙な力加減が要求されます。

 ラジオペンチとめがねレンチの組合せで調整できないこともないですが、できれば専用工具を用意した方が無難です。

 今回は、デイトナのタペットアジャスターレンチを使用します。定価 2,048円(税込)

 これがあるとかなり作業効率が上がります。

 上のアジャスターレンチと合わせて必要になるのがシグネスゲージです。ホームセンターで700円ぐらで販売されています。

 色々な厚みの金属板がセットになっています。バルブとタペットとの隙間を測定するのに使用します。

 このような感じでタペットとバルブの間にシグネスゲージを挿し込み、タペットアジャスターレンチで調整して固定します。

 ここの力加減がとても難しく、あまり隙間を狭くしてしまうとシグネスゲージが抜けなくなります。専用工具を使用しても、1mm回すか回さないかの超繊細な力加減が必要です。ギリギリ抜ける感じに調整してから、ナットでしっかり固定します。

 私の場合、IN:0.04mm、OUT:0.07mmに設定しています。ボアアップキットメーカーによって指定値がありますので、その数値に合わせてください。大体0.05〜0.07mmぐらいの数値が多いと思います。ちなみにノーマルの場合
IN、OUT共に0.05mm±0.02mmです。

 タペットアジャスターをナットで固定するとき微妙にずれるので、正しく調整が出来ているかシグネスゲージで確認します。隙間に入らなかったり、簡単に入りすぎる場合は、もう一度調整を行います。

 手でタペットアジャスターを揺すった時の感覚ですが、微妙に左右に動かせても上下には完全に離れず、オイルが膜を張ってつないでいるような感じになります。分かり辛ければ、調整時に使用した物より、もう1サイズ厚いシグネスゲージを挿し込んで確認します。

 IN側が調整できたら、OUT側も同じ手順で調整を行います。

 IN、OUT両方の調整が終わったら、もう1度ジェネレーターを手で回して上死点を出します。これで最終確認をして問題がなければ、外した部品を元通り組み付けて完成です。

 ダメならもう一度、コツをつかむまでは大変だとは思いますが、気長に挑戦してください。

作業上の注意

注意1 シグネスゲージは消耗品です。あまり強く締めすぎると正確な厚みが分からなるので、キズが付いたら新しい物に交換してください。

注意2 タペットアジャスターを手で揺すって確認するのは、慣れが必要です。少しでも不安な場合は、シグネスゲージで測定してください。慣れるのには時間が掛かりますので、気長にじっくり調整しましょう。


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