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■NSR50のフロントフォークの移植について

 モンキーにNSR50のフロントフォークを組み合わせるのは定番カスタムですが、パーツの
組み合わせについて、意外と知らない方が多いのではないかと思います。
私もそれほど知っているわけではありませんが、他のHPを見ても具体的に書いてくれている
ところが少なく、一体どの情報を信じればいいのか迷ってしまいます。そこで私が知っている
範囲でここにまとめてみたいと思います。

 ただし全てのパターンを試したわけではないので、保証は致しかねます。この手の移植には必ず
リスクがあることを忘れないで下さい。もしうまくいかなかったときには、現物合わせで調整する
必要があります。それが恐いと思われる方は、最初からメーカーを統一して、武川などのキット品を
購入されることをお勧めします。コストは掛かりますが、パーツの組み合わせさえ間違わなければ
これが一番確実です。

 それでは具体的な移植例について下記に書いていきます。

◇方法1 「NSR50のフロントフォークとブレーキ周りだけを使い、後は武川のキットを使う」

 私のモンキーで実際にやっている方法ですが、このやり方が一番確実だと思います。
まずNSR50のフロントフォークを用意します。これは(前期、後期)型どちらでもかまいません。
武川からφ30フロントフォーク・ステアリングキットというNSR50用のステムキットが販売されて
いるので、これを使用します。

 このキットにはフロントディスクハブがセットになっているので、NSRのブレーキ周りをそのまま
取り付けできます。ただし、NSRのディスクローターは大きいので、10インチホイールへの
交換が前提です。

 それとホイールによってオフセット量が違うので、武川製以外のホイールと組み合わせる場合には
特に注意して下さい。場合によっては市販のスペーサーを入れたり、自作しないといけなくなります。
私はキタコのチューブレスホイールを使用していますが、別途6mmのスペーサーが必要になりました。

 あとブレーキキャリパーは前期型の物を用意して下さい。後期型はキャリパーの形状が
変更されて分厚くなっていいます。そのまま装着するとホイールに接触する可能性があります。
人によっては、キャリパーを削って装着されているようですが、加工の手間や強度のことを
考えると前期型がお勧めです。

 この他にもヘッドライト周りやウィンカー、ハンドル周りの変更や、ケーブルを色々と延長タイプに
交換しないといけません。あとフロントフェンダーや10インチ用のメーターギヤ、ハンドルの高さに
合わせたブレーキホースなど、思いつくだけでもこれだけあります。それにフロントフォークが伸びる
わけですから、リア周りも合わせて調整しないと後ろに傾いてしまいます。

 べつにφ30用のステムであれば、武川以外のメーカーでも対応できますが、メーカーによって
フォークピッチが異なるので十分注意して下さい。ステムとディスクハブの組み合わせを間違えると
ディスクブレーキが装着できないことになります。武川以外の組み合わせについては、責任を
持てませんのでご了承下さい。

 それと余談ですが、ノーマルのドラムブレーキのまま乗りたいという方は、Gクラフトが
ハブ加工を行っています。ドラムサポートが別途必要になりますが、この加工に出せば
フォークピッチ173mmのステムに装着できるようになります。

◇方法2 「NSR50のフロント周りを一式そのまま使う」

 この方法ができるのは、NSR50の前期のフロント周りを一式で持っている場合です。
実際に私が確認したわけではないのですが、NSR50の前期型はステムシャフトの
長さがモンキーと同じらしく、そのまま装着できるそうです。後期型はステムシャフトが長く
なったそうで、シャフトの打ち換えが必要になります。 加工には技術が必要になるので
普通は後期型をベースにはしません。NSRのホイールをそのまま使うと12インチに
なってしまいますが、中古部品で前後一式揃えられるのであれば、費用的にこれが
一番安いかもしれません。

 ただし、この方法には色々問題点があります。まずNSR50の前期型のハンドルは
セパレートハンドルでトップブリッジに挟み込むような形で固定されています。そのまま
セパハンのまま乗るのであればいいのですが、現実的に考えるとモンキーの車体で
それは厳しいです。 ハンドルをアップタイプに交換したいとなった場合、トップブリッジを
キタコなどの173mmタイプのものに交換する必要があります。

 それとハンドルストッパーの位置が違うので、そのまま乗るとハンドルを切ったときに
タンクと接触します。それにハンドルロックも取り付けできませんので、この部分を
修正しようとすると溶接加工が必要となります。

 あとリア周りも当然丸ごと交換することになりますが、リヤショックがモノサスに変わりますので
取付のマウントが必要になります。昔、ABCというメーカーから取付キットが発売されていた
そうですが、現在は販売されていませんので、自作でなんとかしないといけません。

 さらに、ポン付けだとチェーンラインは合っても、リアタイヤのセンターが出ないらしいので
これを修正しようとすると、リヤホイール本体の加工が必要になります。まあ走行上、問題は
ないらしいので、気にしない方はそのまま乗るのも一つです。

 結局、結論としては、NSR50の足回りの流用にはそれなりに費用と技術が必要となります。
できるだけ安くということで、流用を考えられる方が多いと思いますが、それほど簡単な
ことではありません。それに中古品というものは当たり外れが激しいです。中古で手に入れて
整備してから使う方ならいいのですが、いきなりポン付けは危険です。

 原付の改造は、法律であまり細かいことが決まっていないからこそ面白いのですが、
それだけに所有者の常識が問われます。自分の力量の範囲をよく考えて、無理のない
改造を楽しんでください。


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