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■年式によるエンジンの違いについて

※ここではモンキー、ゴリラの年式による6V、12Vの違いや、その見分け方について説明します。

 モンキーは、古くから続いているロングセラー製品です。途中で、何度もモデルチェンジを
繰り返して、現在まで続いてきました。その為、年式が変わると電装やエンジンなどのパーツの
仕様が大きく変わってきます。そこで、改造の際にはまず年式を確認することが大切になります。

 一般的にはフレームの番号で確認するのですが、中古車の場合、以前のオーナーがどのような改造をしていたかによって、フレーム番号が全く当てになりません。
「6Vのフレームなのに12Vのエンジンが載っている」などといったことがよくあります。

 実際、私のモンキーもフレーム番号と、エンジンが違います。フレームは6V時代の物で、クランクケースも6Vなのに、中に使っているクランクシャフトは12V用を使用しています。

(注意!クランクケースへの加工が必要です)

 その辺の判別も含め、基本的にモンキーのZ50Jシリーズだけで対応表を作成しています。
兄弟モデルとして、BAJAやモンキーR、Z50Jシリーズ以前の車種は含まれていませんので
ご了承下さい。

 分かり易く作ったつもりですが、車体によっては分解してみないと分からないものもありますので、
不安な方は詳しい方にアドバイスを貰ってください。
※全てを確認をしたわけでないので、もしかすると間違っているところもあるかもしれません。
  保証は致しかねますので、あくまで参考程度でお願い致します。

 

■クランクシャフトの種類について

 ボアアップをする時、避けては通れないのがクランクシャフトの確認です。モンキーは年式に
よって色々なクランクシャフトが使われています。クランクの種類により電装やピストントップの
高さが変わってくるのですが、大きく分けて下記4種類のクランクが存在します。

※クランクの写真がなかったので募集しています。画像をお持ちの方は、ご協力願います。

画 像

クランクの種類
特 徴
 Sクランク  6V時代初期のZ50Jで採用されていたクランクです。フライホイールの固定部分が短いのが特徴です。
 Lクランク  6V時代中期のZ50Jで採用されていたクランクです。フライホイールの固定部分がSクランクに比べて長いのが特徴です。
 Gクランク  6V時代後期のZ50Jで採用されていたクランクです。フライホイールの固定部はLクランクと共通なので外見から見分けが付きません。この時代から、コンロッドがロングタイプ変更され、馬力が現行と同じ3.1PSになります。

 Rクランク

 現在使用されている、クランクです。電装が12Vに変更され、点火がCDI方式になりました。

※画像をクリックすると拡大写真が表示されます。

■クランクごとのコンロッドの違い

 上記のようにクランクは、フライホイールの固定部分の違いによってS、(L、G)、Rと
大きく3種類に分類されます。(LとGは共通です)
これをコンロッドの長さで分けると、 ショートタイプとロングタイプに2種類に分類されます。
これは社外品のようなロングストロークというわけではありません。エンジンのストローク量は
同じなのですが、コンロッドの長さの違いによってピストントップの高さが変わってきます。
その為、ピストンの違いによってヘッドも変わってきます。基本的にコンロッドの長さが
同じあれば、腰上は共通で使用することができます。

クランクの種類

コンロッド長
特 徴

 Sクランク

 Lクランク

 ショートタイプ 6V初期のころに使用されていたタイプです。コンロッドが短い為、やや荒い回転フィールと表現されます。

 Gクランク

 Rクランク

 ロングタイプ 6V後期から変更になり、現在も使用されているタイプです。コンロッドが延長されたことによって、スムーズに回転するようになりました。

 

■フレーム番号によるクランクシャフトと電装の違い

フレーム番号
年 式
クランク形式
電 圧
点火方式

Z50J-1000001〜1323946

1979〜1980年 Sクランク(2.6PS)
6V
ポイント式点火

Z50J-1323947〜1600007

1981〜1984年 Lクランク(2.6PS)
6V
ポイント式点火

Z50J-1600008〜1805927

1985〜1991年 Gクランク(3.1PS)
6V
ポイント式点火
Z50J-2000001〜2211125
Z50J-2300001〜2306110
Z50J-2400001〜2499999
AB27-1000001〜
1992〜現在 Rクランク(3.1PS)
12V
CDI点火

 

■年式によるミッションとクラッチの違い。

年 式

モンキー
ゴリラ
1981〜1984年

3速ロータリー式

(自動遠心クラッチ)

4速リターン式

(湿式単板マニュアルクラッチ)

1985〜1991年

4速リターン式 (マニュアルクラッチ) 「4速MT統一」

※この時代よりモンキーとゴリラのミッションが統一されます。

1992年〜現在

4速リターン式 (マニュアルクラッチ) 「MTギヤ比の変更」

※MTギヤ比が見直され、CDI点火に変更されます。変更に伴い
  キックギヤが厚くなります。

 この他にも点火方式の違いによって、クランクケースのタイミングプレート周辺の形状が変わったり
オイルポンプの形状が違ったりします。また同じカブ系エンジンと呼ばれていても車種により
ミッションの軸受けの形状が異なったり、色々と細かい違いが存在します。

 また車種が変わりますが同じカブ系エンジンを搭載するシャリーでは、面白いことにATのミッションが
採用されているモデルもあります。その他、モンキーRでは3速と4速クロスミッションになっていたりと
一口にカブ系と言っても、これだけ種類があります。

 だからこそ色々なパーツを組み合わせて、流用加工する楽しみもあるわけですが、そういうことを
するには相当な研究が必要となります。私が知っていることも、全体のほんのわずな部分だと思います。
その全てを把握するのは不可能なので、興味のある方はパーツリストを分析してみて下さい。
きっと面白い発見があると思います。


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