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■クランクケースの分解方法

 

作業時間

必要部品代
40分〜
(クランクケースの分解作業のみ)
特になし
(別途各種工具が必要)

効 果

必要工具

 クランクの交換やミッションの交換をする場合に必要になる作業です。

 ・ソケットレンチセット
 ・ドライバーセット
 ・六角レンチセット
 ・インパクトドライバー
 ・ハンマー
 ・プラスチックハンマー

   (できればあった方が楽です)
 ・ローターホルダー
 ・フライホイールプーラー
 ・スクレーパー
 ・サークリッププライヤー

 クランクケースの分解方法です。クランクやミッションの交換を行う場合に必要となります。
作業工程が多く、ミッションやクランクの入替となると費用も大きく掛かります。色々手を入れていくと
軽くもう一台モンキーを購入できるぐらいの金額になることも多く、 モンキーのカスタムにおいて
一つの壁と感じられる方が多い項目だと思います。

 今回解説する分解方法は最低限の方法です。上を望めばまだまだ注意する点が出てきますが、まずは経験することが大切だと思います。できるだけ細かい部分まで書いたつもりですが、どうしても解説しきれない部分がありますので、サービスマニュアルは必ず用意してください。

 私自身まだまだ勉強中の身で至らない点も多々あるとは思いますが、これから挑戦される方の少しでも参考になれば幸いです。

 ちなみに今回は12VのCDI点火のエンジンを分解していますが、私のエンジンは6Vのクランクケースをベースに加工して12Vの電装を組み込んでいます。

 その為12Vのケースとは若干形状が違う ところがあるので、あらかじめご了承下さい。

 ここではクランクケースの分解作業だけを書いていますので、エンジンの分解手順については
腰上(ヘッド周り)の分解方法」「クラッチ周りの分解方法」を参照して下さい。

 今回はヘッド周りとクラッチを分解した状態から解説を始めます。まずはこの状態まで分解してください。

 本当は、クラッチ側でもフライホイール側でも、どちらから分解していっても構わないのですが、今回はフライホール側の分解を後から行っています。

 ピックアップコイルを固定する2本のボルトを取り外します。この時点ではピックアップコイルはまだ外れないので、横に少しずらしておきます。

 ローターホルダーを使ってフライホールを固定して、フライホイールを固定するセンターのナットを外します。

 この部分のナットはかなり固く締まっているので、長めのレンチを使った方が楽に回せます。

 センターのナットが外れたら、フライホイールプーラーを使ってフライホイールを取り外します。固くて外れないときは、フライホイールプーラーの握り手をハンマーで軽く叩いてやれば簡単に外れます。

 フライホイールが外れると、ジェネレーターコイルが見えるので、固定している2本のボルトと、配線を留めている小さなボルトを外し、コイルを取り外します。

 ジェネレーターコイルが外れたら、ベースを固定している2本のネジを取り外すのですが、この部分は熱と振動でかなり固く締まっています。

 おまけに形状が、ボルトではなくネジなので、普通にドライバーで回そうとすると、まずネジの頭をナメます。

 そこで、このように必ずインパクトドライバーを使って緩めます。

 インパクトドライバーを叩く時の注意点ですが、反対側のクランクやキックアームが飛び出ているので、ケースの固定に苦労すると思います。私はしっかりした段ボールを下に敷いていますが、できればビールケースのように穴の空いたケースがあった方が作業しやすいです。

 ネジが外れたら、ベースを取り外します。この部分も固く、なかなか外れません。

 そこで写真のようにピックアップコイルの固定部分にマイナスドライバーを引っ掛けて手前に起こすような感じでコジります。あまり強く力を入れるとクランクケースに傷が入るのでうまく加減しましょう。

 上の方法で少しでもベースが動いたら、今度は対角線上の位置からベースを手前に押し出します。これは私のやり方ですが、カムチェーンの部分からマイナスドライバーを入れて裏側から押しています。

 この方法で少しでも動いたら、先ほどの手順に戻り、少しずつ手前に押し出していきます。

 ベースが外れたら、反対側に移動します。ギヤーシフトドラムストッパーを固定しているネジとボルトを取り外します。

 色々と細かい部品が多い箇所ですので、無くさないように注意しましょう。

 右側の赤い○のついたシフトフォークを取り外します。この部分は差し込んでいるだけなので、引っ張れば簡単に外れます。

 次にキックスピンドルを固定しているサークリップを取り外して、キックスピンドルのスプリング周りを分解します。

 ここまで分解できたら、また反対側に戻ります。赤い○の付いた箇所のボルトを取り外します。

 注意点なのですが、左上の「注」の印が付いた部分のネジは12Vのクランクケースには付いていません。これが付いているのは6Vだけです。12Vは7本、6Vは8本のボルトで固定されています。

 ここまできたら後少しです。最後の山場となるクランクケースの分割です。本当は専用工具を使ったほう安心ですが、安い工具ではありません。何回も分解する人でないと、なかなかそこまで用意できないと思います。

 手で分割する場合のコツですが、クランクケースはガスケットが熱で固着してしまっているので、簡単には外れません。ネジの部分をプラスティックハンマーで叩いたりして、均一に押し出しながら気長に作業しましょう。

 クランクケースが外れると、クランクとミッションが拝めます。クランクは引っ張れば外れますが、ミッションは反対側からボルトで固定されているので、そのままでは外れません。裏側の黒いゴムキャップを取り外し、その下にあるボルトを外します。

 ミッションを取り出した時、クランクケースにミッションのワッシャーが張り付いていることがあるので、忘れずに回収しておきましょう。

 お疲れ様でした。これでエンジンの分解作業は終わりです。

作業上の注意

 クランクケースの分割作業をするときは、間違ってもクランクケースの合わせ面にスクレーバーを入れてコジるようなことはしてはいけません。一度合わせ面に傷を入れてしまうとオイル漏れの原因となるので専用工具を使わない場合は、時間を掛けて慎重に作業しましょう。


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KITACO:キタコ/プーリーホルダー
KITACO:キタコ/プーリーホルダー

クラッチやフライホイールの
取り外しに必要な工具です。

KITACO:キタコ/フライホイルプーラー(十字型)
KITACO:キタコ/フライホイルプーラー(十字型)

フライホイールの取り外しに
必要な工具です。

MINIMOTO ミニモト /インパクトドライバー
MINIMOTO ミニモト /インパクトドライバー

固く締まったネジを回す為に必要な
工具です。

デイトナ/Cリングプライヤー(4ピースセット)
デイトナ/Cリングプライヤー(4ピースセット)

サークリップの取り外しに
必要な工具です。