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■シリンダーヘッドの種類と形状について(1/5)

※当HPの写真館に掲載させて頂いているYMOさんより、カブ系ヘッドの種類について
まとめた資料を頂いたので掲載します。

(一部文章を修正させて頂きました)

  エンジンを分解し、整備していくうちにもっと馬力が強くなるようにしようとか、チューンをしてみようと
思っておられる方も多いでしょう。エンジンはいろいろな大きさのパーツが組み合わさった集合体では
ありますが、 パワーアップを望むことはやはり人情と言えましょう。とは言えバランス良く正確に組み
立てられていることが大前提となりますが。ここではエンジンパーツのひとつ、シリンダーヘッドに
ついて知っている限りの情報を公開していこうと思います。でもこの情報が正確であるという保証は
ありません。あくまでも参考としてとどめおきください。

 HONDAが4ストロークOHC横型単気筒エンジンを搭載したモンキーにおいて、このシリンダーヘッドの
材質はアルミです。ただしいろいろなバリエーションがあり、このエンジン形式においては、モンキーだけ
ではなく、それより製造年が古いカブやダックスが含まれることもご承知おきください。

 ネットオークションなどで撮りためた写真をもとに見ていきましょう。全部を網羅できないのが
大変残念なことなのですが・・・。製造年月により異なる刻印が付され、存在する刻印はさまざまです。

<E1ヘッド>

 上の方が少し切れてしまいましたが、刻印(アルミの鋳物なので本当は少し出っ張っています)はたいがいこの位置にあり、うっすら楕円の中にE1と次に○の中に8とまた少し開けてLと表示されています。

 どうもこのE1と言うのが形式っぽく、8とLの方は全く分かりません。このヘッドは、E1と言うことになります。一応HONDAが製造した(?)もののようです。巷では、レギュラーヘッドとかダックス系のノーマルヘッドとも呼ばれています。

 E1ヘッドの燃焼室です。半球型で、この向きだとバルブがVの字にセットされます。このヘッドは、プラグホールを修正したらしく、バルブに対して90°開けられた雌ネジはM12か14のようです。オリジナルはM10です。

 バルブ径はINがφ25 EXがφ22で比較的大きく、混合気の吸入ならびに排出が多量に行われるため設定条件が良ければ馬力の向上が狙えるというヘッドなのです。

 E1ヘッドを違う角度から。燃焼室の最大外径はφ47でスキッシュエリアが設けてあります。またこのヘッドの特徴として、出口側のポート面研部分がコの字型に欠損することです。

 またカムチェーンが通る四角い穴の内壁に“71”または“72”(写真では71が逆さまに写っている)と刻印があります。(これも意味不明)このヘッドは、オイル通路側にニードルベアリングが組み込まれている、非オリジナル品です。


<E2ヘッド>

 これはE2ヘッド。入口のポートはこれに組み合わせるキャブレターの口径によって、拡大されることが多いようです。出来上がったばかりの径はφ23のようです。

 ポートは紙または布ヤスリで混合気の流通をスムーズにするため磨かれます。このヘッドは、バルブガイドに向かって抵抗を少しでも減らそうとしているフィレットと言う加工が施されています。

 E2ヘッドの燃焼室です。このヘッドはオリジナルではない、つまり純正ではないバルブを装着しています。

 プラグが刺さっていますが、その部分に見える5枚のフィン、形もシャープで厚みも薄いです。またオイル流通路も真ん丸です。よくオークションでは、DAX70ヘッドと称されていますが、決め手となる根拠が今ひとつ不明確なため、本当にDAXに使われていたかどうかは分かりません。

 このE2ヘッド、モンキー工場早矢仕がポートを仕上げたと書いてあった物です。外観からは違いが全然分かりません。

 入口(出口も)ポートは一度バルブガイドを抜き、研磨してからまたバルブガイドを打ち込むという手法だと思われます。

<E3ヘッド>

 これはE3ヘッドです。あまり入口のポートを大きくしていないようです。またこのイン側、マニホールドを固定する雌ネジが綺麗に写っていますが、丁寧に使っていたか、またはリコイル(雌ネジを立て直す加工)をした物と思われます。

 上の写真のE3ヘッドの燃焼室です。スタッドボルトの通す穴にバルブが刺さっていますね。

 左に刺さっているのがインテークバルブ、φ25で社外品のようです。右に刺さっているのがエキゾーストバルブでφ22、これは純正品です。(バルブ凹部中央に“7”と印があるから)

 美しい銀色を放っているE3ヘッドの外観です。シリンダーヘッドのみならず、タペットカバー、タペットアジャスターカバー、カムチェーンカバーと全部に渡ってサンドブラスト処理がなされているようです。

 右側に写っているのはノーマルのシリンダーです。

 上の写真の燃焼室です。バルブは純正品を使用していますが、これにも磨きをかけて燃焼効率の向上を図っているようです。燃焼室全体に面取りをしてあるように見えるのは、スキッシュエリアでピストンが上死点まで上がった時に、わざと隙間を設け、スワールと言う混合気の渦を生むために設けてあると言うことを聞いたことがあります。

 カムチェーンが通る穴の内壁には“72”と刻印があります。

 E3ヘッドをもう一つ。ごく標準的な外観です。
 前ページのE3ヘッド燃焼室と感じが違うようですが、このヘッドは製造されてから時間が長く流れているために出来上がったばかりの形状の特定がなかなか困難です。ましてやチューンしてあるヘッドになると、もはやオリジナルと言える状態です。

 

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